セラピストのコラム

2012年05月

梅雨が近づき道端にはアジサイの花が清楚に咲いています。
気温が夏に向け上昇してくると発汗に伴い、水分補給が欠かせなくなってきます。
今回は妊娠中のハーブを利用した水分摂取について考えましょう。
妊婦さんは妊娠中、大変イライラする事があります。
これは東洋医学的観点から考えると「気が立つ」と言います。
イライラすると体内からビタミンCが失われるため、赤ちゃんにもビタミンCが不足していきます。
これを補うのに良いとされているのがローズヒップティーです。
赤い色をしたこのハーブティーはビタミンCの爆弾と言われ、多量のナチュラルなビタミンCを含んでいます。
また妊娠中に出現する顔のシミやくすみもきれいに取り払い、肌をつややかな美白へと導いてくれるでしょう。
ハイビスカスティーやクランベリーティーにも同じ効果があります。クランベリーティーには尿道をきれいにしてくれる働きがあり、むくみが気になる方や泌尿器系の病気をお持ちの妊婦さんにはおすすめです。
夏にお産を迎える方は妊娠35週目ぐらいからラズベリーリーフティーを飲むことを心がけましょう。
このハーブには子宮収縮を促す作用があり、陣痛からお産へ経過をスムーズにし、スピードアップしてくれる効能があるのです。
貧血気味の方は鉄分が豊富なネトルティーを飲んでみてください。
緑茶の風味で大変飲みやすいと思います。
つわりの症状にはペパーミントティーやカモミールティーがよいと思います。
カップ一杯になるべく薄く入れて、かみしめるようにゆっくり飲んでください。
夏は製氷皿に入れ、氷にして口に含むこともおすすめです。
それでも苦手な方は浴槽にティーパックを入れ、即席ハーブ風呂にすることもできます。
上記に取り上げたハーブは自然のもので極めて安全性が高く、安心して飲用できます。
余談ですが、カモミールティーの成分であるカマメロサイドは、体の老化予防に一役買うことをご存じですか?
食事の摂取で増加するAGE(悪玉老化物質)を減らす作用があるのです。
ぜひ食事の前にカモミールティーを一杯飲む習慣をつけてみてください。
もちろん妊婦さん以外の方にも大変有益です。
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