セラピストのコラム

2013年 2月

立春になったとはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
最近、入院中の患者様とタレントの小雪さんが利用したという韓国の「産後調理院」が話題になることがあります。「調理」とは「養生」の意味で、韓国では産後の妊婦さんの心身のケアを手厚く行う習慣があるのでしょう。スウェーデン発のスウェディッシュマッサージやアロマセラピー、米国アリゾナ発のストーンセラピー、インドのヨガや負傷兵のリハビリが基となるピラティスなど体に負担がない優しいセラピーを行うことで心身を癒し、精神の状態を安定させることが可能となるのです。
当クリニックでは、アロマセラピーやリフレクソロジー、インディアンヘッドマッサージを随分と前から行っています。心身のケアを行うことでお体に+(プラス)のエネルギーを入れることができ、痛みの緩和へとつながります。また、お顔のアロマトリートメントとアメリカインディアン由来のインディアンヘッドマッサージを行うことで、−(マイナス)のエネルギーを体の外へ出すことができます。これは、東洋の陰陽五行論に基づいた考え方です。退院されてから、あかちゃんを健やかに育てることができますようにと願い、心を込めて行っています。産後のケアは早いにこしたことはありません。産後24時間から行うことが理想ですが血圧や出血量など、お体の状態をみて施術させていただいています。韓国の習慣がもっと広く多くの国で伝わったらいいですね。
余談ですが、韓国ではお産をした娘に母が三ヶ月間ワカメを食させる習慣もあるのです。これは子宮の回復を願っての古来からの風習だと思われます。母が子を想う気持ちは万国共通なのです。

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